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ミレニアム・アイズ・イリュージョニスト(OCG) 効果モンスター 星2/闇属性/魔法使い族/攻 0/守1400 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードを手札から捨て、 相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。 自分フィールドの「アイズ・サクリファイス」融合モンスターまたは「サクリファイス」1体を選び、 その効果による装備カード扱いとして対象の相手の効果モンスターを装備する。 この効果は相手ターンでも発動できる。 (2):フィールドに「アイズ・サクリファイス」融合モンスターまたは「サクリファイス」が特殊召喚された場合に発動する。 墓地のこのカードを手札に加える。 アイズ・サクリファイス補助 コントロール ミレニアム 下級モンスター 墓地再利用 融合モンスター補助 装備 闇属性 魔法使い族 関連カード サクリファイス サクリファイス(OCG) サクリファイス(DM7)
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俺達は通学路から少し脇にそれ、閑静な住宅街の小さな公園に移動した。 ソメイヨシノと書かれた看板の場所に桜の木が一本と、 滑り台とブランコがあるだけの小さい子供でも遊びそうにない場所である。 その割には雑草等は綺麗に刈られており、こじんまりとはしているが見栄えは悪くはなくそれなりに利用できる環境は整っている。 だが裏道からしか入れないために公園内どころか人通りすら少ない。 こんな場所よりも近くに喫茶店にでも入って話をしたいところだったが、 電波な話を真剣に議論するところを同じクラスの奴にでも見られたら在らぬ噂が発炎筒のように立ち込めるだろう。 俺がそんな噂を聞いたら黄色い救急車を呼んでやるかもしれないね。 そんなことを考えていると佐々木はブランコに向かい片側に腰を掛け鞄を太股の上に置いた。 周りを見渡したのだがベンチはないし俺も佐々木の隣のブランコに座った。 「こうしてブランコを利用するのは何年振りだろうか。 この年になっても中々座り心地はいいのだが、少し羞恥心というものが邪魔をするのが残念だ」 確かに少し恥ずかしい。これならいっそ腹を括って喫茶店に入って話をしたほうが良かったかもしれない。 「たまにはこんな静かな場所も悪くないと思わないかい?僕たちの生活は喧騒の渦の中にあると言っても過言ではないからね。 特に最近は高校生という新しい肩書きになって間もないんだ、こうやって落ち着くことも必要だと僕は思うんだ」 確かに最近こんな風に過ごす事もなかったな。耳を澄ませると何かの鳥の鳴き声や風の切る音が聞こえる。 僅かに車の音が聞こえるのがこの場所をちょうど喧騒の渦の目にあたる場所のように思わせた。 「僕は橘さんの『その時』を受け入れようと思うんだ」 何の脈略もなくそう言った。今までの長い前振りの帳尻を合わせるかのように。 佐々木がこれほど早く決断しているとは思わなかったから、流石にこの答えは想定外だ。 「あの約束は考える時間が欲しかったからじゃないのか?いや…むしろ断るための口実にしか思えなかったんだが」 我ながらなんとも気の利いていない発言だ。考えるのと発言するのと同時進行は辛い。 佐々木は鞄の上に両手を置いて足元を見つめながら、 「先ほどの話し合いで僕はこう言ったよね、直感や解析は苦手だと。あれは本当にそう感じているんだ。 だから僕は色々な知識を蓄えたり人の経験を考えたりして補っている。 そんな僕があの話を聞いて幾分も経たずにこの様に決断したのは早計としか言い様がないだろう。 だけどね、この決断はキミの発言がきっかけだったのさ」 俺の発言? 「そう。受身は危険だ、ってね。それを聞いた時このまま断ったとしてもまた受身になるんじゃないかと思ったんだ」 おい、あれはそういう意味で言ったんじゃないんだぞ。 「解っているよ。あの時キミが言いたかったのは誘いに乗ることによって相手の思い通りになる、ということを言いたかったんだろう。 実はキミに言われる前から僕も同じ様に考えていた。相手の思惑を回避し、時間稼ぎと不測の事態を穏便に済ませる事だけを考えていたんだ。 その考えはキミの発言によって一層深まった。でも同時にこの考え自体が既に相手の後手に回っていると言える事にも気づいたのさ」 そんな事はない、あの時はあれが最善だったんだ。それに仕掛けたのが向こうな訳だし後手に回るのは必然じゃないか。 これから考えて先手を打ってやればいい話だろ? 「キミはもう既に半分答えを口に出しているんだよ、キョン。まず先手を打つのは無理だ。 理由は先手を打つためには相手のことをある程度理解していることが前提だからね。 橘さんはもう何年も僕を監視していると言っていた。 そんな人に最近知り合ったばかりの僕と今日が初対面のキョンでは太刀打ちが出来ないだろう。 だからキミの言う通り僕達は常に後手に回ざるを得ない。だけど後手に回る事自体が問題じゃないんだ。 先手必勝なんて四字熟語があるけどあれは攻撃を先に仕掛けることで不意を突き、 相手が混乱している間に勝ってしまおうという事だと僕は勝手に解釈している。 将棋だろうとオセロだろうと後手に回ったからといって必ず負ける訳じゃないからね。 寧ろ後手の方が有利な事もあるくらいだ。だけどそれはその事に対して対処法がある場合に限る。 残念ながら僕の知識、というより世間一般常識から先程の事柄に対しての対処法が見つからない。 新しい対処法を考えようにも相手が何をやっているかしっかり理解している事と、 自分に対してどのような影響が出るかという事が解らないと考え付く事は困難だ。 僕はこのようにお手上げなんだがキミはどうだい? 先程の出来事が理解できて自分にどのような影響が出たか説明できるなら教えて欲しいんだ」 自分の頭の中身が貧困な物であることを恨む。何一つ考え付くことがない。 「そう自分を卑下しないでくれたまえ。僕にも全く理解できないんだからキミと同じさ。 常に先手を取られ続けられることが分かっているのにその対処法が見つからないんだ。 ならせめて相手の土俵に上がれば何か分かるかもしれないと思った訳だよ」 佐々木は少し上を見上げオレンジ色の雲を見つめていた。 「キミの言葉でどう足掻いても今の僕達に勝ち目はない事に気づいたんだ。だから僕は咄嗟にあの約束を取り付けた。 ああやって条件を出したからにはこちらから何かをしない限り、『その時』まで僕達には手を出してはこないだろう。 この場でこうやって話が出来るのはキミのおかげなのさ」 違う、俺は何もしちゃいないんだ。 佐々木のあの時の分かったという言葉の意味が他にもあったなんて事気づきもしなかった。 これほど佐々木が深く考えていたのに俺は一体何をしていたんだ? 情けねぇ、感情に任せて突っ走っただけじゃねぇか。 遠くからカラスの鳴く声が俺に無力感を与えてくる。 「…怖くないのか?」 言葉を途切れてしまう事を気まずく感じ咄嗟に質問したとはいえ我ながら知恵の浅い質問をしてしまった。 「ないと言えば嘘になる、無知は恐怖だからね。それにまだ動揺もしているんだ。 過去問すらやらずに何時が試験日か分からない難関大学を受ける受験生のようにね。 だけどキミが一緒に来てくれたおかげでその覚悟が出来た。そのお陰で怖さも大分吹き飛んだね」 そう言うと佐々木は天を仰いだまま鞄を左手に持ちブランコから立ち上がり、 「キミは本来この話に関係ない。これは元々僕の問題だからね。 だからここからは僕一人で話を着けるよ。キミの身の保障が出来かねる。 何、橘さん達だって無茶な条件を話しているんだ。キミに関わらないよう僕が説得するよ。 ただし何かあったらこうやってキミに相談させて欲しいんだ。そうだね…当事者のサポート役といったところだろうか」 いつもの表情だったが何となく元気がないように感じた。 俺がそう感じただけかもしれない。だが俺は佐々木の横顔を見つめたまま何も言えなかった。 何となくこんな自分に自己嫌悪を感じる。 そのまま佐々木は座ったままの俺の前に立ち、鞄で塞がっていない右手を握手を求めるように差し出した。 「そろそろ暗くなってきたね。帰ろうか」 俺の気持ちを気遣うような行動。何となくブルーな気分になっていた俺は条件反射的にその手を握った。 佐々木の手がやけに温かく感じる。そしてそのまま太股の上の鞄を左手で持ちその手を借りて立ち上がった。 だが立ち上がっても何故か佐々木は手を離さない。俺より少し小さくしっとりとした手がしっかりと俺の手を挟んでいる。 その仕草に違和感を感じた俺は佐々木の顔を見て、 「おい、佐々――」 そこで俺の言葉は途切れた。佐々木は待っていたかのようにじっと俺を見ていたからだ。 大きな瞳は黒曜石のように深い輝きを放ってその瞳を見ている俺が逆に覗き込まれ吸い込まれるような感覚に陥った。 その間も手はずっと繋いだままで先程の異質な空間とはまた違った雰囲気を味わっている。 そのまま数分は経っただろうか?本当は数十秒…いや、ほんの数秒かもしれない。そんな錯覚を感じた頃に佐々木が口を開いた。 「今日は付き合ってくれてありがとう、キョン」 そう一言言うと佐々木は眉を下げ目を緩ませながら俺に優しく微笑んでいた。 その夜俺の頭は普段と違い労働時間外にも関わらず活動していた。 今日という一日はなんというかこう色んな意味で密度が凄まじかったためである。 そのため原因はざっと考えても俺の苦手科目の数くらい出てくるのだが一番の理由はあの佐々木とのやりとりだ。 あの後佐々木も俺も無言で歩を進め、佐々木と別れる時に一言別れの挨拶をかわしたくらいだった。 そして俺は家に帰宅し、けたたましく走り回っていた妹に出迎えられ部屋に戻った。 その後は晩飯を食い風呂に入り宿題を済ませた後、ウダウダ過ごし寝る支度をして今に至る。 実はこれらのことをしているときもずっと頭の中はこの事でフル回転していた。 佐々木の言い分は最もだ。元々俺に関係のない話な訳であり、本来なら佐々木が一人で解決する問題だったかもしれない。 そもそも平凡な高校生である俺一人が加わったところで常軌を逸した連中に対抗するのに何の力になるというのだろうか。 きっと佐々木はすぐにその事に気づき、元々関係のない俺には極力火の粉が降りかからないようにしたに違いない。 橘達もどうやら佐々木に協力をしてもらわなければ何もできないような様子だったし素直に協力をすれば危害を加えないだろう。 それに俺も平凡な高校生として佐々木の悩みくらいはサポートできる可能性がある。 こっちのほうがよっぽど現実的だし悪くはないんじゃないだろうか。 だがな…… ――それでいいのか? 確かに今話したことなら比較的安全に事が進むと思う。だがこの考えは幾つかの事柄を無視しているよな。 ひとつめは既に俺が関わっちまってるって事だ。でもとかもしとか元々とかそんなもん関わっちまった以上いくら考えても事実は変わりはねぇんだ。 後もうとっくに火の粉は降りかかってる。流石にあんな火の粉はあまり浴びたくはないが。 それにこういう事について人並以上の知識はあるつもりだ。夕方の体験で少しは経験の耐性もあるだろうしな。 まぁそれでも一般人と比較しても団栗の背比べ程度のものだろうが…ないよりかは幾分かましだろう。 ゲームで一番安い装備しかなくても装備してりゃそれなりに違う。 ふたつめは安全に事が進むのは俺だけだという事だ。 佐々木がこれからどうなるかどうか話を又聞きした奴でもろくなことにならない事が分かるだろう。 顔を見知った奴がそうなるとしているのにお前は話を聞くだけなのか?他に出来る事があるだろうが。 …おい、そこのお前だ。俺は自分に訊いてるんだよ。大事な事だからしっかり耳を傾けておけ。 お前も俺ならこの流れで俺が話しそうな内容くらいもう解ってるだろ? ――俺も当事者になるのが今一番できることじゃないか。 先ほど平凡な高校生である俺が橘達に対抗する力にならないと考えたがそれは悩みを聞くことだって変わりはしない。 悩みって言ったって普通の悩みじゃないのは火を見るより明らかだ。 もし地球が謎の侵略者に狙われててそれと戦わなければならないとか言われたらどんな答えを用意するんだ、俺? 話を聞いても愚痴こぼし程度にしかならず何の解決にもならない。 逆に俺の身に本当になにか及んでないか余計な気苦労までさせるかもしれない。 それどころかもし佐々木が急にいなくなっちまったらどうする? 仮にも顔見知った仲だし事情も知っているであろう俺は何もする事が出来ず、 無力感と後悔に煽られ途方にくれた情けない姿をしているに違いない。 佐々木の事を含め自分までもがそんな姿になる事が予想できてお前はそれでも何もしないつもりなのか? この考えに今の俺の気持ちを加味して考えると取る行動はひとつしかないだろう。結局俺には殆ど選択肢はないってわけだ。 ただ佐々木の気遣いが無駄になっちまうな。 せめて俺だけでもこの問題から遠ざけようとしてくれたろうに。 だがそれはあいつの責任感でやったことであって本心とは違うはずだ。 お前もあの桜舞い散る下り坂で聞いたよな。 「あいつは不安だと言ってたじゃないか。」 これがあいつの今の本心だとこれ以上に分かりやすい言葉はない。 そりゃ自分のことを神だと祀り上げて理解できない力を使い、 何をしようとしているかわからん連中相手に不安にならない奴はオスの三毛猫くらいいないだろう。 そんな時自分の他に同じ立場に立たされた人間がいれば俺みたいな奴でも一人より二人のほうが少しは気が紛れるかもしれん。 付き合いの密度は濃いとは言えないがそれなりに月日はたっている訳だしな。 更に佐々木には勉強や興味深い話等日頃から色々と世話になってるし、 大量に溜まった借りをそろそろこの辺で返しておいてもいいだろう。 もし佐々木がどうしても自分で解決したいならそれはそれでいいじゃないか。 だけどその前に一言くらい俺が何か言ったっていいだろ? まぁ普通に考えると激戦を繰り広げる戦場の最前線に送り込まれる兵士のように思えてしまうだろうが俺ならほんの少し違うはずだ。 ――興味あるんだろ? テレビや雑誌や本でしかなかった空想の世界が目の前に広がっているかもしれないんだ、興味がないといえば嘘になるよな。 今より危ない目に合うんじゃないかって?そんなもんミステリーに危険はつきものと言って強がっておけ。 先程言った兵士の心境の方が遥かにでかいのも否めないだろうが……。ほら、そこは怖いもの見たさってやつさ。 ただできれば当事者ってのはやっぱり勘弁してもらいたいって気持ちも少なからず未練があったりもするが。 こんなもんでいいだろう。そろそろ決めてもらおうか。結局どうするんだ?今すぐ明確に…… 「ごちゃごちゃ煩い。ついていくに決まってんだろ。」 俺は出来た人間とは言えんが助けを求めている知り合いを見捨てる程落ちぶれてる訳じゃない。 何が出来るかわからんがこの気持ちに嘘はない。 我ながら頭がおかしいんじゃないかというくらい自問自答をしたわけだが俺の取る行動はひとつに絞られた訳だ。 そしてその行動をとる覚悟ももう粗方決まっている。 佐々木はこれに対しどういう反応をしどういう風に事態が転ぶかわからんが、 これ以上ごちゃごちゃ考えても決断が今下される訳でもないし時間の無駄だな。 というか考えたくてもここ最近学生の本分である勉強の時でさえまともに使ってなかった俺の頭が悲鳴を上げている。 「さて寝るか」 俺には独り言を言うような癖はないと思うが敢えて言い聞かせるように口に出してみた。 大丈夫だと思うが明日のために寝付けないと困るからな。 佐々木の件を筆頭にお馴染みの通学路、学校の授業に国語の小テストと普通の高校生にしては中々ヘビーなスケジュールだと言えよう。 いや、もう普通の高校生とはいえないかもしれない……って俺の頭よ、もうサービス残業は済んだんだぜ?ほら休んだ休んだ。 かなりの時間を費やした考え事に疲れたのかおおよその決断が下され安心したのか、程よく睡魔が訪れ俺の考えは杞憂に終わった。 その翌朝、俺は珍しく妹やアラームよりも早く目が覚めた。 睡眠時間が普段より短いはずなのに妙に体が軽い。 誰も見てないにも関わらず気合を入れるが如く無駄に跳ね上がるように起き、 足取り軽やかに部屋を出る。 台所で「珍しく自分で目を覚ましたのね。」と母親に一声かけられながら 朝の挨拶をかわし用意してあった飯に手をつけた。 半分ほど食った頃に今日は時間に余裕があることを思い出す。 全く習慣と言うものは恐ろしい。ついいつものペースで食っちまった。 飯を食い終わり身支度を整えようと洗面所に移動しようとした頃、 台所に妹がやってきて物珍しそうに俺を見ていた。 「あれ、キョンくん今日はやーい。どしたの?」 どうしたも何もない。ただなんとなく目が覚めただけだ。 一応それらしい理由に心当たりがないこともないがお前に話したところでよくわからんだろう。 それよりもお前の学校のほうは新しいクラスになってどうなんだ。 「うん、おもしろいよー。あのねーんとねー」 早く目が覚めて時間に余裕があるとはいえ朝から長くなりそうな話は勘弁してくれ。 同じ学生とはいえ小学生よりは忙しいんだ。帰ってからいくらでも聞いてやる。 「ほんとに?じゃあまた夜にいっぱいはなすねー」 妹はスキップのようなリズムを取りながら歩き楽しそうに独り言を言いながらテーブルに着いた。 俺に話す内容を考えているのだろうか。ちょっといくらでもと言ったのはまずかったかもしれん。 話す内容が一通り終わってもまた別の話題がオアシスの水の如く続けてあふれ出てくるのを失念していた。 そんな後悔を尻目に俺は台所を後にする。顔を洗いいつもの様に着替えを済ませ鞄の中身をチェックした。 よし、完璧だ。完全に身支度が整ったところで時計を見る。何時もより20分は早い。 佐々木が来る時間は10分以上後なのだが、いつもは俺が待たせてるしたまには俺が待ってもいいだろう。 というよりなぜか今日は家にいると落ち着かない。さっさと話をしたいというのがあるのだろうか。 そんな期待を叶えるかのように玄関に出ると同時に声を掛けられた。 「おや、今日は随分早いんだね」 そっちこそ随分と早いじゃないか。この時間は流石にお前でも普段いない時間のはずだ。 「桜の花も見納めだからね。夕日だと桜本来の色が分かりづらいんだ。 だけど朝から見るには登校時間もあるし時間的余裕はない。 だから早く出てきたわけさ。もう葉桜になってるのが殆どだけど花はまだ少し付いている。 一面満開に咲き誇る桜は言うまでもなく壮観だ。だけどぽつぽつと疎らに広がった新緑と 淡い紅色の組み合わせだって中々感慨深いと思わないかい」 その感想に答えたいところだが生憎俺は俳人でも何でもない。 芸術とかそのあたりの事にはからっきしなんでな。 「まぁそうだろうね」 佐々木は目を細めながらいつもの笑い方をしていた。 そう、「いつも」の様に。 佐々木の様子はまるで昨日の事が無かったかのように全く変わってない様に見えた。 お馴染みの独特の笑い方といい早く来た理由の言い草といいまさに佐々木そのものだった。 だが全く変わらないその仕草を見た俺はほんの少し違和感を感じた。 この違和感はきっと昨日もあったはずだ。 気づく事が出来なかったのは俺は別の事に囚われていたからだろう。 だからあの時は思い浮かぶ言葉が何も無かった。 佐々木に言葉をかける事が出来なかった訳なのだが、 思い浮かぶ言葉があれば何か言えたのかと聞かれれば答えはノーだ。 あの時の俺には決定的に欠けていた物がある。 それは心構えだ。 岡部の様に精神論を論じるつもりもないし妄信するつもりもない。 ただ人間物事に対してアクションを試みる時何かしろ心構えが必要なのは事実だ。 俺にはそれが無かった。後から用意する事も出来るにも関わらずな。 理由は「別の事に囚われていた」って事なんだが、その内容ってのは俺の身の安全の事だ。 俺は佐々木の事も心配していたがどうやら本能的に自己防衛を優先していた。 自分の事が可愛くない奴なんてそう簡単にいやしない。 まして本能なんだから自然にとっちまう行動でもあるしな。 俺があの時感じた無力感は無意識にこの事を感じ取っていたからだろう。 これは首を突っ込むにはやばすぎる。俺の手には負えない。 なら首を突っ込まない程度に手助けできることを探そう。 俺の理性はそう主張していた。 だがこんなもん覚悟一つで簡単に一歩は踏み出せるもんだ。 人間理性だけで生きれるなら覚悟や精神論なんて言葉は生まれていない。 問題はその覚悟を決めるのが至難の業なんだがそれは腹を括った。 そして掛ける言葉も深夜サービス残業をしたおかげで、俺の考えられる範囲での殊勝な言葉が頭に保存されている。 駄目かどうかなんて考えは今は必要ない。やる事をやるだけだ。 俺はまだ冬の寒気がほんのり残った朝の空気を一息吸い腹の底から吐き出すように言った。 「昨日の事なんだがな」 すると佐々木は想定内といわんばかりの様子と共に、顔をこちらに向け俺を諭すような眼差しを送ってきた。 「昨日の事っていうと橘さん達の件だね。あれなら昨日僕が話したとおりだよ。 キミには迷惑をかけてすまなかった。僕の方は気にしてはいないからね」 前もって答えを用意していたように答えてきた。というか十中八九答えを用意していたに違いない。 だが俺の方だってまだまだ想定内の出来事だ。昨日起こったことの手前、佐々木の気持ちとそれに対しての答えは大体予想できた。 ここで引き下がる訳にはいかない。 「違う。その事も関係なくは無いが佐々木、お前の事だ」 「僕の事?」 疑問系だが表情は変わらない。変化が見られる事を少し期待したがそれでもまだ予想していた反応だ。 本題はここからさ。 「そうだ。お前自身はこれからどうなると考えているんだ? たしかに俺は元々無関係だが今はもう無関係と言えん。 事情を知った以上、顔を知らない仲ではない奴の動向に無関心なほど俺は無神経じゃないからな。 本来関係ない俺が巻き込まれた事を未練たらしくいうつもりはないんだ。 ただその変わりというか……お前の考えをもう少し詳しく聞かせてもらいたい。どうだろう」 佐々木はすぐに答えなかった。 そりゃそうだ、こんな意地の悪い質問の仕方をしたのは初めてだからな。 今まで佐々木に対してこんな条件を突き出して物事を聞き出すような事はしたことがない。 我ながら汚い戦法だとすこし後ろめたさがあるくらいだ。だがこれは俺にとっては駆け引きだ。 と言うか一種の論破とも言える。俺が真っ向から意見を言ったとしても佐々木の気持ちは昨日のままだろう。 あの佐々木と駆け引き…乃至は意見を論破しようとしているんだ。 それを変えると決めた以上どんな事でもやる必要がある。 鳶が鷹になるくらい無理がある話なのに形振り構って入られない。 今は出来る限り佐々木の考えや気持ちを引き出して主導権を握る必要がある。 それから暫くたっても佐々木は答えなかった。 変わりに顔を少し右に向け景色を見るような遠い目をして俺をみている。 まるで俺の心を見ているかのような仕草に少し動揺したが、俺は普段の態度と変わらないように努めた。 その行為に少し慣れ、何時発言するともわからない返事を待ち続ける時間は、 終わりが無いと聞くがまさにこんな感じなんだろうと考えられるくらい余裕が出来はじめた頃合だ。 「明日ありと 思う心のあだ桜 夜半に嵐が 吹かぬものかは」 「……は?」 俺はご馳走であるはずの豆が勢いよく自分目掛けて飛んできた鳩の様な反応をしてしまう。 緊張と慣れの狭間から突然違う場所に引き摺りだされ彷徨う感覚。 そんな状態から状況を飲み込もうとはじめても既に遅い。そのまま佐々木が続け様にこう言った。 「親鸞が9歳の時に作った歌さ。不意の事情でその日の内に行うはずだった髪を剃り僧侶になる儀式が遅れて、 明日に持ち越しになる事になった時に親鸞は歌でこう応えたそうだ。これはね――」 「……ちょっと待ってくれ」 プログラムのトラブルでエラーを吐き、 フリーズしたパソコンのようになった俺の頭がようやく復旧した。 たった一言でこの様になってしまう許容量しかない頭で、 駆け引きだの論破するだの大口を叩いてる様子はマーフィー牧師でも失笑物だろう。 だがそれでも何もやらず諦めるのは俺の考えに反するわけだし止めるわけにはいかない。 それにここで長考すると佐々木は話をどんどん進めてしまうだろう。さっさと考え始めちまわないとな。 なぜそんな歌を詠んだ?その歌の意味は? 他にもあらゆるホワイが頭の中で提示されているがさっぱりわからん。 大体佐々木の言葉の意図も意味も分からないのに、 それに対する答え方を考えようというのが無謀といえるんじゃないだろうか。 他の視点から考えてって、まてよ……そもそもこれは俺の質問に対する答えになってるのか? 佐々木が意味も無く歌を詠んだりするわけはないだろうがまずはこれから聞いてみたほうがよさそうだ。 「その歌は俺の質問の答えなのか?」 「そうさ」 やはりそうらしい。 「答えてもらって悪いんだがさっぱり意味が分からん。説明してくれ」 佐々木は少し頷いたような仕草をして、 「桜の花は古来から春という季節を代表するくらい日本に親しまれてきた植物だ。 薄い桃色の花が咲き乱れる様子は自然の花火と言っても相応しい。 だけど火薬を使った花火よりは長持ちするものの短い間にその姿は消え失せる。 夜中に嵐とまではいかなくとも突風が吹いたり、 大雨が降ったりとありがちな天気でもあっという間にね。 でもそれは人間だって同じ。すごく低い確率だけど、 今日の学校の帰りにも僕が交通事故にあって死んでしまうとは限らない。 誰にも未来なんて予想できないからね。他にもそういう要因を考えればキリが無い。 だから何があっても悔いの残らない様その日のうちに出来る事は明日に回さずその日に実行しよう、とそんな意味なんだ。 儚いものだからいつまでも当たり前の様にあると思ってはいけないってことさ」 授業中に教科書の朗読役に当てられた生徒の様に淡々と話した。 そう思えるのはその言葉は俺にだけ向けられてるのではない気がしたからだ。 佐々木が朝飯前と言わんばかりに話した内容は教科書の朗読やくだらない雑談とはかけ離れたものだった。 「橘さん達を全く信用していないわけじゃないんだ。 様子を見る限り嘘は殆どついてないと思う、突飛過ぎる話なのは別として。 ただ何が起こるか予想がつかないというのは本当に恐ろしいことさ。 それが物理の法則で図りきれず自身に身の危険が降りかかるかもしれないものなら尚更ね。 こんな事は必要最低限の人物構成で十分なのさ」 俺が佐々木と同じ立場ならこの覚悟ができただろうか。 友好的とはいえ半ば強制染みた話し合いの場を作り出せる立場の相手に不安になりながら。 俺は同じ状況でこんなに気丈に振舞えるだろうか。 相談できる奴は自分より冴えない唯の付き添い一人しかいないのに。 俺は何の見返りも期待できない危険な道を一人で進む勇気があるだろうか。 本心から一緒に来て欲しいと言わずに。 俺の前に立っている年端の変わらない顔の整った少女の覚悟はそう思わせる強く思えた。 俺にその強さはないかもしれない。 「お前の気持ちは良く分かった」 佐々木の助けになる事は何一つ出来ないかもしれない。 「分かってもらえたかい」 けれどもこれだけは出来るはずだ。 「俺も一緒に協力させてもらえないか?相談役じゃなく当事者として」 自然にそんな言葉が出ていた。 暫く続く静寂と共に暖かくも冷たくもない風が吹き荒れている。 その中佐々木は見知らぬ人に急に呼び止められたような表情を俺に向けながら、 「……僕の言った事がわかってもらえなかったかな?」 「理解したさ。これから先お前には理屈では説明できん事が付き纏うってことだろ? そしてそれに対するお前の考えと覚悟もな。それを承知の上の答えだ」 不思議と不安や戸惑いなんて感情を全く感じない。 その言葉を聞いた佐々木の表情は驚きと共に若干の失望が見られる。 「僕の配慮はキミに届かなかったわけか。ならはっきり言わせてもらう。 キミが来た所で事態が変わる確率は途轍もなく低い。ないと言い切ってもいいくらいに。 無駄だと分かってるのにこれ以上巻き込みたくないんだ。 それとも彼ら相手に有効な手でも思いついたのかい?」 多分佐々木も半分分かってこんな質問をしたんだろう。 「そんなもんない」 「なら――」 「それでも決めたんだ」 第三者に事情を説明して審議を開けば100人中99人は佐々木に賛同するものになるだろう。 残る1人はって?どこにでも1人はロクでもない奴がいるもんだ。適当に答えたりとかな。 俺もそんな奴と殆ど変わりやしない。 おもちゃを買ってもらえないのにおもちゃ屋で駄々をこねる子供と同じような我侭だ。 ただ一つ違うのは自分のためのおもちゃじゃないってところだな。 佐々木が一つ大きな溜息をつき穏やかで落ち着きのある眼差しを向け、 「聞き訳がない……というにはちょっと言葉のニュアンスが違うみたいだね。 キミとは1年と少しばかりの交流があるがこういう面を見るのは初めてだ。 だから一つ聞かせてもらいたい」 「ああ」 「キミは自分では頭が悪いように言ってるがそんなことはない。 僕やキミの様な一般人が一人増えたとして、 この事態に対してどういう意味を持つのか僕が言うまでも無く理解していたからね。 そればかりではなく自分の身に取り返しのつかない事が起こるかもしれない事も。 それを理解しながらなぜ僕に協力すると言うの?」 ここが正念場だ。だがここは考えるまでも無い。 昨日の夜に考えた内容がそのまま答えに当てはまるはずだ。 さぁ思い出せ。答えは予習万全、オールグリーン。明快だ。 佐々木の覚悟に相応して答える事ができる言葉は恐らくこれしかない。 「それはな、俺が――」 突然中から水が溢れ水圧に負けたかのようにバタンと俺の家の玄関ドアが開いた。 「いってきまーす。キョンくん、佐々木さんおまたせー」 靴の先を地面でケンケンしながら我が妹が乱入してきた。 ……なんだこの安っぽい昼ドラの演出みたいなタイミングは。 前もって出演者に台本を配ってもらわないと困るね。 演劇に全く無縁の奴らにアドリブで演技させるのは少しばかりハードルが高いぜ、神様。 「キョンくんどしたの?」 「なんでもない」 突然の妹の襲来に呆気に取られていたのか俺を見て妹が不思議そうな顔をしている。 さて、どうしたものか。今から言うには余りにも空気が違いすぎて不自然だ。 というか妹が居る状態でこの話はもうできないんじゃないだろうか。 「キョンくんやっぱりへんー。なに困ってるの?お話してー」 困ってるのはお前のせいなんだがな。 第一相談したところで内容の半分も理解できるとは思えない。 「大丈夫――」 ここで俺の言葉は止まった。俺の頭の中でなんとも言い難いものが駆け巡ったからだ。 例えるなら火花、化学反応、いや……もっと分かりやすい言葉がある。 閃きだ。あの漫画とかでピリーンとか演出でありそうなあれだ。 「おい」 俺は妹を見ながら呼びかけた。 「なにー?」 「お前にちょっとした問題を出す。今佐々木と話して聞かせてもらった教えてもらったものなんだ。 これでその人の性格が分かる問題らしい。すぐ終わる簡単な問題だから安心しろ」 「うんー」 俺の妹とは思えない程素直な返事だ。 少し余裕があるとはいえ忙しい朝の時間をいやな顔せず即答で裂けるのは、小学5年生とは思えない程純粋じゃないだろうか。 悪く言えばよく考えず答えた幼稚な行動とも取れるがそこは身内の贔屓目で目を瞑らせてほしい。 「お前に身近な奴、そうだな……学校の奴でいい。お前と付き合いのある奴だ。ある日そいつがすごく悩んでる。 そしてお前は悩んでる内容を偶然知ってしまう。とても一人で解決出来る事じゃない内容だ。ここまではわかるか?」 「わかるー」 本当に分かってるのだろうか。かなり心配だが今はこれだけが頼りだ。 「そいつは一人で解決しようとするが無理なのは目に見えている。 苦しんだそいつの姿を見てお前は心配するがそいつは大丈夫と言い張る。 お前は何か力になってやりたいと考えるがお前が協力しても解決できない。 だが悩み事だから他の人に相談するわけにはいかない。そんな時お前ならどうする?」 伝わったか不安だが大体こんなところだろう。 妹はうーと口を蛸の様に尖らせ顎に人差し指を当てながら考えている。 そして考えがまとまったのか、その仕草をやめ俺の方に向きこう言った。 「いっしょに考えてあげるー」 「お前が協力しても解決できないかもしれないんだぞ?」 「それでも一人より二人の方がいっぱい考えられるもん。それに学校のお友達が困ってるのみすごせないよー」 てへへと無邪気に笑いつつもはっきり言った。状況にもよるがうちの親の育て方は悪くはないようだ。 「そうか」 「うん!これでなにがわかるのー?」 「もうそろそろ学校行く時間だから帰ってから教えてやる」 「えー。今教えてー」 「駄目だ。帰ってきてからな。学校遅れるだろ?」 むーと頬っぺたに空気を詰め込んで不貞腐れる妹。 これで賽の目は振られた。後は結果を待つのみだ。 いつもの十字路で妹と別れ再び佐々木と二人になった。 今日は余裕をもって出たから話しながらでも間に合うだろう。 木につく緑の葉が若干目立つかなという変化くらいしか昨日と変わり映えしない風景。 大して広くもない道に所狭しと車や自転車、通行人が通る。 時間を潰す様に周りを見渡してみたが大したものは何一つなかった。 昨日と同じく静かな時間が流れている。 自分では手応えがあるが高得点を取れているるかと聞かれれば、 元々の成績が良くないため何とも言えない様な心境だ。 やる事はやったしこれで駄目ならもう俺にはどうしようもない。 痺れを切らして隣を見る。佐々木と目が合った。 何食わぬ表情をして少しばかり溜息のような吐息を漏らしている。 「妹さんをダシに使うとは恐れ入るよ」 「ダシに使ったわけじゃない。あいつが話してみてと言ったから話したまでさ。 あいつにも分かるように少し脚色はしてあるけどな。とはいえ勝手にお前の提案にしてすまない。 咄嗟だったから機転が利かなかった」 佐々木が少し自虐的な微笑をしつつ、 「僕は全然気にしていないよ。それに機転もしっかり利いていたさ。方向性は違うけどね」 皮肉のスパイスがたっぷり入った一言を頂いた。 俺だってかなり罪悪感があるんだから当然の一言と言えよう。 「しかしキミも中々食えないね。いいと悪いの両方の意味でね。 その調子で橘さん達にもこれからもよろしく頼むよ」 俺は足を止める。忠犬ハチ公の様に待ち侘びた俺に待望の一言が聞こえた。 「いいのか?」 「仕方ないじゃないか。あそこまで食い下がって来るのに駄目だ言っても、 キミは僕に黙ってアクションを起こすに違いないからね。そうなると結局キミを巻き込むのと同じ事なのさ。 それならいっそ一緒に居た方が監視できるというものだよ」 佐々木は出来の悪い生徒を持つ先生のような口ぶりでそう答えた。 実際出来が悪いし俺の目的は果たされたわけだからそれはそれでいいさ。 予定より大幅に狂い不恰好だがなんとか形になった事を素直に喜んでおこう。 「さて……」 佐々木がふと思い出したかのように呟いた。 「それじゃあさっきの続き、聞かせてもらえる?」 続きって何だ。 「それはな、俺が――の続きさ」 大事な場面の再確認をするべくページを戻すようにもう一度思い返す。 出来の悪い演劇の山場で語られるような歯の浮いた台詞が出てきた。 「言わなくてもさっきのでわかっただろ」 顔を佐々木の方向に向ける。佐々木は微笑んでいた。 悪戯に成功した子供のような独特の笑みを俺に向けて。 「さぁ……よくわからないな。だから聞かせてもらえるかい? 勿論嘘や誤魔化しは駄目だからね」 あの台詞を今この場所で言えってか? そんなこと言っちまった日にゃフロイト先生も爆笑しちまうような状況になる事受けあいだ。 もう事件は解決し誰も刑罰を受ける必要はないのに、 自分が首を絞められに階段を上る死刑囚みたいな真似はしたくない。 だが答える以外の考えが思い浮かばない。どうやら観念するしかなさそうだ、畜生。 佐々木の無言の催促を肌に感じ春うららかな天候の中、 坂道を歩く汗とは違う別の汗を背中にかきつつ俺はこう言った。 「それはな、俺が……こういう不思議な事に対して目が無いからさ」 一瞬時が止まった様に佐々木は呆然としていた。 やがて思い出したかの様にいつもの笑いをしていたのだが少し様子がおかしい。 そしてそれは徐々に音声として明確になった。 「くく……ぷっはっはっは……あっはっはっは」 まさに関をきったような笑いというのはこういうことを言うのだろう。 あの佐々木が周りが怪訝に思うくらいの大きな声で爆笑していた。 一年以上付き合っていたがこんな笑い方を見るのは初めてだ。 どんなジョークやお笑いにもこれほど笑っていた記憶が無い。 その後も暫く笑い続けようやく笑いが収まった頃、 「キミってほんと面白いね」 なんだその全て分かってますという顔は。 言っとくが俺は嘘は言ってないぞ。これも本心だからな。 俺の表情を見て佐々木が少し含み笑いを繕いながら、 「そういう事にしておいてあげるよ。それでも不満なら僕の思ってる事をキミに話そうか?」 「別にいらん。終わった話をいつまでも話題にするのは蛇足だからな」 「それは残念だ」 これで一応決着がついたわけだがどうにも腑に落ちないのは気のせいだろうか。 試合に勝って勝負に負けた感覚が妙に芯に残る。早めに忘れたいもんだぜ。 だが気分が優れない上にこの急勾配を見ると余計気が滅入りそうだ。 隣を見る。俺とは対称的な佐々木の屈託の無い笑顔が忌々しく見えた。 佐々木とキョンの驚愕プロローグ 佐々木とキョンの驚愕第1章-1 佐々木とキョンの驚愕第1章-2 佐々木とキョンの驚愕第1章-3
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佐々木ポンポコデリバリー 非公認戦隊アキバレンジャー UNIT U-010 赤 1-2-0 C 装填(3) (配備フェイズ)《R①》G以外のカード1枚は、ターン終了時まで「非公認」カードとして扱われる。 [0][0][3] 出典 「非公認戦隊アキバレンジャー」
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国籍:アメリカ ジョニィ・ジョースターの実兄。故人。ジョニィより5歳年上。過去に、天才騎手として将来を有望視されていたが、落馬事故で亡くなっている。父親からも期待され、ジョニィからも良い兄として慕われていた。しかし、父親はニコラスを溺愛し、ジョニィには愛情を注がなかったために、ニコラスの死後も彼の幻影を追い求めている。余談だが、ジョースター家は没落した貴族の末裔である。
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く、くくくっ 「どうしたんですか?佐々木さん」 「いや、ちょっと昔の事を思い出してね」 「そうなんですか。それはいいお話なんですか?」 「ねぇ、橘さん。あなたは過去の自分の言動に後悔したりするって事はあるの?」 へっ・・・? 「私も一応は普通の女の子のつもりですから後悔することもありますよ。 そうですね、ぬか喜びと反省の連続ですよ」 「そうなのかい」 ・・・あれ?佐々木さんこのネタ判らないのかな?とりあえずお話しなきゃ。 「反省ばかりしていると自己嫌悪になっちゃいますから、私の場合はお菓子のように 食べてしまうのです」 「反省を?食べる?お菓子?どういう事だい?」 「失敗を分析して、マイナス要素をプラス要素に変えて学ぶのです。 でもでも、失敗だけでは勉強になりませんから基礎を学ばなくてはいけないのです。 こう見えても毎日エィエィって感じでトレーニングや勉強もしてるんですよ」 「そう言う意味だったんだ。分かったよ」 「あっ、佐々木さん。いま私のことを遊び呆けているように思ったでしょ?」 「いや、そんなことは決して・・私の表情がそんな感じに見えたなら謝るよ」 「それで、佐々木さん。何か昔に後悔するような事があったんですか?」 ・ ・ ・ 「なぁ、佐々木よ」 「どうしたんだい?キョン」 「俺たちがしている受験勉強に一体どんな意味があるかって考えたりしないのか?」 「キョン、簡単な事だよ。社会に出るためのハードルと言ってもいいだろう」 「野球選手たちがする長距離ランニングと同じ様な意味合いで、社会に出て必要になる 基礎を築くような物だよ。誰だって人に事を任せる場合は基礎が出来ている人に任せた いだろ。 基礎があることの証明として受験というハードルを乗り越えて学歴や資格を手に入れて、 自分の可能性をより広げるための手段だと、僕は考えているよ」 「さすがは佐々木、理論整然として充分に納得だ」 「ところでお前はどんな将来像を考えているのだ? まさか月並みに誰かさんのお嫁さんになりたいとかは考えてないだろうな」 「む・・・・僕が月並みの将来を考えるなって事かい?どういう意味か教えてくれ賜え」 「そう言う意味じゃないぞ。頭脳明晰のお前の事だから、末は博士か大臣かと考えた」 「けど、そんな将来も悪くはないな。 しかし、ひねくれ者の僕に貰い手なんて居るわけ無いよ」 「そうか?引く手数多に思うが万が一、行き遅れた時は俺の所に来いよ。 ど~んと相談に乗ってやるぞ」 「そうかい、その時はよろしく頼むよ」 「あっはっは・・・」 「くっくっく・・・」 …佐々木さん、その時は基礎勉強中だったんですね。心中お察しします。
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暑い。 むしろ熱い。 本日は気温38度の猛暑。 普段の俺ならば決して家の外には出ずエアコンの効いた自室でごろごろしてるだろう。 それでも俺がこんなところにいるのは母親から用事を申し付けられたためだった。 正直断りたかったのだが例のおごりのせいで金欠だった俺は提示された駄賃の前にほいほい出てきてしまったのだ。 『えーただいま○○線は人身事故のため運休しております。ご迷惑をおかけしております』 ついていなかった。 くそ暑い日に電車で他所へ向かわされることはついていない。 トラブルのせいで乗る予定の電車が大幅に遅れて未だに動く気配もないのもついていない。 そしてなによりいていないのは、此処が地下の駅では無いことだ。 申し訳程度に屋根はついているが、それでも横からの日差しは防ぎようがない。 そして、此処から先に進む電車はないが此処まで来る電車はあるためどんどんホームに人が増えていく。 そろそろ零れ落ちそうなメダルゲームくらい人が溜まっていた。 風通しが良いことが救いだったはずのこの場所も人の壁と人の発する熱のせいで体感温度はうなぎのぼりだ。 「あー、熱ちぃ」 「まったくだね、キョン」 いきなり背後から声をかけられた。 ゆっくり後ろを振り向く。 「……佐々木か」 「うん、奇遇だね。キョン」 後ろに立っていた佐々木はいつもの表情を浮かべていた。 しかし額には汗が浮かび心なしか呼吸も荒い気がする。 まぁ、この暑さじゃ無理もない。 「……飲むか?」 俺は手に持ったペットボトルのジュースを差し出した。 「いや、大丈夫。自分で買ってくることにするよ」 「だが、アレだぞ」 俺は自販機のほうを指差した。 俺が来た当初はまだそれほどではなかったが今はもうかなりの人がいる。 これだけクソ熱いと考えることはみな同じ。 自販機には長蛇の列があった。 「……やっぱり少しいただいてもいいかな?」 「おう、そーしろそーしろ。ちょっと温くなってるがな」 佐々木にペットボトルを渡してやる。 佐々木がペットボトルの口を凝視している。 なんかついてたか? あ、飲んだ。 「ふー、ありがとう。生き返ったよ」 「なんだ、全部飲んでも良かったのに」 「それはさすがに君に悪いだろう」 生き返った、といっているが佐々木の顔は前より暑そうだ。 まぁ、焼け石に水っちゃそうだがな。 「ところで、君はどうしてこんなところにいるんだい?」 「ん、ああ。お袋に野暮用を頼まれてな、そんなときにこの不運というわけさ。お前は塾か?」 「ご名答、涼しい午前中にっていうコンセプトが仇になった形だね」 お互い不運というわけか。 そんな話しをしながら俺は佐々木から返されたペットボトルの残りを一気に飲み干した。 「あ……」 「ん?どうした、佐々木?」 「い、いや。なんでもない。そう、なんでもないよ。キョン」 佐々木の顔が見る見る赤くなっていく。 おいおい、これはまずいんじゃないか? 「おいおい、ほんとに大丈夫か?」 俺は佐々木の額に手を当ててやる。 「うわ、熱いぞ。お前これ熱中……」 「キョ、キョン……あ……」 「佐々木!?」 佐々木が突然ふらついた。 慌てて抱きとめてやる。 目を見ると少しうつろだし汗の量も尋常じゃない。 「ったく……よっと」 わずかな掛け声とともに佐々木を担ぐ。 軽い佐々木なら楽勝だ。 荷物をかき集めて医務室へ向かった。 頭に冷たいもの感じて目を覚ました。 ベッド……?これは……氷嚢かな? 僕はどうしたんだったか……。 塾の帰り……電車が止まって……。 「お、佐々木。起きたか?」 横から聞きなれた声が聞こえた。 聞き間違いはしない。これは……。 「キョン?」 「おう、大丈夫か?急に倒れるからびっくりしたぜ」 キョンがカラカラと笑っている。 そうか、キョンの前で倒れたんだったね。 悪いことしちゃったな。 「キョンが運んでくれたのかい?……ありがとう。迷惑をかけちゃったね」 「気にすんなよ、それより大丈夫か?」 ……。 キョン、その手に持っているのはなんだい? 「ん、おおこれか?お前の荷物を持ってきたときに一つ忘れたみたいでな、親切な人が届けてくれたんだ」 見覚えのあるビニール袋。 そういえば帰りにちょっと寄ったんだっけ。 「で、暇つぶしに読ませてもらってたぜ。いやー佐々木がこういうの読むとは思わなかったな」 「ち、違うんだキョン。それは橘さんに勧められて……」 「少女マンガ、しかもがちがちのラブストーリーとはなぁ、俺もたまに妹のを読むが結構面白いよな」 ……そうだな、キョンはこんなことで馬鹿にしたりはしないか。 焦って損をした気分だよ。 それでもまだ恥ずかしいけど……。 「……佐々木?まだ顔が赤いぞ、大丈夫か?」 っと、キョンに心配されている。 そういえば僕は熱中症で倒れたんだったか。 「面目無い。どうもこのところ部屋で勉強しっぱなしだから暑さに耐性がなくなったいたようだよ」 「おいおい、ほんとに大丈夫かよ……」 「でもそれぐらいやらなきゃついていけないからね」 本当のことだ。 でもそれを聞いたキョンは何か考え込んでいる。 「佐々木、今度遊びに行くぞ」 「え?」 「この時期ならプールだな、なんなら海でも良いぞ」 「え?え?」 「お前は無理しすぎなんだよ、ちったぁ遊べ」 ……そういうことか。 やれやれ、キョンは本当に心配性というか。 「なんなら奢ってやっても良い、心配するな。今日ので駄賃がもらえる予定なんだ」 「そうだね……久しぶりに二人でどこか行きたいね、息抜きもいいかもしれないね」 「おう、そーしろ、そーしろ」 キョンがまたカラカラと笑う。 ほんと、優しいんだから。 「よし、のどかわいたろ。ジュースでも買ってきてやるよ」 「ありがとう、ポカリがいいな」 「おう、りょーかい」 そういってキョンは医務室からでていった。 電車が止まったときはついてないと思ったけど、実はかなりの幸運だったのかもしれないな。 ……そうか、あっちの本は電車の中で読んでたから鞄の中だったか。 私はそう思って近くに置いてあった鞄を探る。 行動自体は偶然だったけど……まさか本当に効くとはね。 『フラクラな彼を落す108の方法』 その32 優しい彼はこっちが弱っているときは何もかも無視して助けてくれます。 少し心苦しいかもしれないけど、それを利用するのもありかも?
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絶対到達できない(笑) しょうもない力 オーバーヘブンに絶対負ける EXEXEX 空条 承太郎(くうじょう じょうたろう((星の白銀・世界・天国(スタープラチナ・オーバーヘブン(ザ・ワールド)))) 天国に到達したDIO(世界・天国(ザ・ワールド・オーバーヘブン) EXEX 空条 承太郎(くうじょう じょうたろう(星の白銀・世界(スタープラチナ・ザ・ワールド))) DIO(世界(ザ・ワールド)) EX 空条 承太郎(*1) DIO(ザ・ワールド(素手、時止めなし)) SSS DIO(隠者の紫(ハーミットパープル)) SS 空条 承太郎(くうじょう じょうたろう(素手)) ヴァニラ・アイス(クリーム) 再起不能となったジャン=ピエール・ポルナレフ(銀の戦車・鎮魂歌(チャリオッツ・レイクイエム)) S モハメド・アヴドゥル(魔術師の赤(マジシャンズレッド)) 花京院 典明(かきょういん のりあき(法王の緑(ハイエロファントグリーン) ジャン=ピエール・ポルナレフ(銀の戦車(シルバーチャリオッツ)) ペット・ショップ(ホルス神) ダニエル・J・ダービー(ダービー兄(オシリス神)) アヌビス神(ジャン=ピエールポルナレフ) AAA 空条 承太郎(*2) ジョセフ(波紋・隠者の紫(ハーミットパープル)) イギー(愚者(ザ・フール)) ラバーソウル(黄の節制(イエローテンパランス)) エンヤ婆(エンヤ・ガイル(正義(ジャスティス))) J・ガイル(吊られた男(ハングドマン)) ミドラー(女教皇(ハイプリエステス)) ンドゥール(ゲブ神) アヌビス神(カーン) ケニーG(ティナー・サックス) AA 呪いのデーボ(悪魔(エボニーデビル) グレーフライ(灰の塔(タワーオブグレー)) 偽キャプテン・テニール(暗黒の月(ダークブルームーン))フォーエバー(力(ストレングス)) ホル・ホース(皇帝(エンペラー)) ネーナ(女帝(エンプレス)) ズィー・ズィー(運命の車輪(ホウィール・オブ・フォーチュン)) 鋼入りのダン(スティーリー・ダン(恋人(ラバーズ))) アラビア・ファッツ(太陽(サン)) マニッシュ・ボーイ(死神13(デス・サーティーン(悪夢世界(ナイトメア・ワールド))) カメオ(審判(ジャッジメント)) オインゴ(クヌム神) ボインゴ(トト神) アヌビス神(チャカ) マライア(バテスト神) アレッシー(セト神) テレンス・T・ダービー(アトゥム神) A ヌケサク 大統領(ラブトレイン) プッチ(MIH) ジョナサン ジョルノ(GER) 究極カーズ BBB 空条 ホリィ(くうじょう ほりぃ(茨(癒しの能力))) ディアボロ ディエゴ・ブランドー(THE WORLD(ザ・ワールド(オレだけの時間だぜ))) ジョニィ(Act4) ジャイロ(BB) 吉良 大統領 BB ウィルソン・フィリップス上院議員(車)ウェザー ディエゴ・ブランドー(恐竜(スケアリー・モンスターズ)) B 空条 貞夫(くうじょう さだお) 仗助 カルネ 露伴 重ちー CCC ワムウ 音石 ローゼス ウィルソン・フィリップス上院議員(素手) カーズ 猫草 CC チョコラータ イルーゾォ アン(家出少女)シェリー・ポルナレフ ソフィー マレーナ エシディシ C リゾット サーレー セッコ スージーQ・ジョースター DDD ブチャラティ ギアッチョ ポルポ 定助 DD 定助 サンタナ ホルマジオ アナスイ D ウンガロ ズッケェロ EEE ミスタ トリッシュ 形兆 EE オエコモバ ホルマジオ ドナテロ 噴上 E ラングラー F・F サウンドマン 吉廣 ジャンケン小僧 FFF リキエル ジョンガリ・A ヴィヴァーノ ドナテロ 康一 FF フーゴ エルメェス マックイイーン ケンゾー グッチョ 億泰 F ヴェルサス GGG マイクO GG ナランチャ G ブンブーン HHH 虹村さん(京) HH リキエル ラングラー H メローネ アンジェロ III 11人の男 ホットパンツ II シュトロハイム ウェカピポ I アクセルRO マジェント JJJ ジョセフ JJ スポーツマックス J ジャイロ KKK プロシュート アバッキオ リンゴォ KK DアンG ペッシ K ミューミュー LLL マライア LL ミラション L スクアーロ MMM 未起隆 MM プッチ M エニグマの少年 NNN グェス 定助 ディスコ NN マウンテンティム N フェルディナンド博士 OOO ブラックモア OO ジョニィ O ポークパイハット小僧 由花子 PPP プッチ PP ジャイロ P ルーシー 間田 QQQ ティッツァーノ 玉美 QQ トニオ ネズミ RRR カーズ RR ジョルノ
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「すまないねキョン。わざわざ来させてしまって」 いいって事よこのくらい。しかし風邪とはついていないな。病院行かなくて大丈夫なのか? 「そこまで大げさにすることではないよ。1日安静にしていれば問題はない。それにキミが来てくれた」 「オレが、というよりこの頼まれものが。じゃないのか?」 近所のスーパーのビニール袋を上げてみせる。まったく、メーカーまで指定されるとは思っていなかったぞ。 「すまない。しかし僕はここのプリンが大好物なんだ」 袋からプリンとプラスチック製のスプーンを取り出して佐々木に差し出す。 プリンを受け取った佐々木はそれをなぜかオレに差し出してきた。 「さぁキョン、僕に食べさせてくれ」 ……すまない。今なんと言った? 「僕は見ての通り病人だ。キミの前だからこそ強がって見せているが、 本当は睡眠を取って体力を回復させた方がいいのだよ」 じゃあ寝ろ。今すぐだ。オレと会話しているだけでも疲れるんじゃないのかそれだと。 そういってオレはまだプリン数個入ったままのビニール袋を机の上に置いて部屋から出ていこうとしたのだが 「本当に帰ってしまうのかい?」 挨拶をしようと振り返ったオレの視界に入ってきたよく見慣れた女友達の表情は、 風邪をひいているからか頬に赤みが増していてその……なんだ。 「わかったわかった。これ1つだけだからな。食ったら寝ろ」 「判っているよ。僕も長引かせて学校でキョンに会うという楽しみを失いたくはないからね」 「ほら。あーん」 「んっ。いつもより美味しく感じるよ。ありがとうキョン」 翌日オレはうつされたのか風邪を引き、今度は佐々木がオレの部屋に見舞いに来てくれることになったのだが、 それはまた別の話だ
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佐々木彩乃をお気に入りに追加 佐々木彩乃とは 佐々木彩乃の43%は赤い何かで出来ています。佐々木彩乃の37%は記憶で出来ています。佐々木彩乃の7%は呪詛で出来ています。佐々木彩乃の5%はカルシウムで出来ています。佐々木彩乃の3%は乙女心で出来ています。佐々木彩乃の3%は下心で出来ています。佐々木彩乃の2%は宇宙の意思で出来ています。 佐々木彩乃@ウィキペディア 佐々木彩乃 佐々木彩乃の報道 安田祐香、新垣比菜らが前半戦の出場権獲得 成田美寿々、金田久美子は厳しい結果に【来季ツアー最終QT最終成績】(THE ANSWER) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース モモンガ・コンプレックスの躍動感あふれる稽古場ショット | ケイコレ〜稽古着ファッションをお届け〜 Vol.61 - ステージナタリー 川開書道展 作品紹介/下 /宮城 - 毎日新聞 学生音コン:学生音コン全国大会声楽 高校1位、板戸さん 大学1位、上村さん - 毎日新聞 中国育ちセキが4位浮上 横峯さくらは35位後退、新垣比菜は…【来季ツアー最終QT第2R】 - THE ANSWER 松本潤 出演の大人気ドラマ!『花より男子』&『花より男子2(リターンズ)』12月1日(水)16時よりParaviで順次配信スタート!|News.Paravi(ニュース ドット パラビ) - News.Paravi(ニュース ドット パラビ) 比叡山競書入賞決まる - 朝日新聞デジタル ジュニア県展 入賞・入選632点決まる 来月1日から各地で展示 /和歌山 - 毎日新聞 書の甲子園 県内3人、上位入賞 /新潟 - 毎日新聞 書の甲子園 道内の受賞者 /北海道 - 毎日新聞 【クイーンズ駅伝】広中璃梨佳、新谷仁美ら五輪8選手も エントリー一覧(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 來田奈央、森田真沙也組が優勝 全日本ジュニア選手権アイスダンス - スポニチアネックス Sponichi Annex クリエイティブディレクター佐々木彩乃が手がける新ブランド「OLNE NUE(オルネヌー)」、10月15日にいよいよGRAND OPEN。 - PR TIMES 大平修蔵さん、クリエイティブディレクターとして動画をプロデュース! メンズミュゼプラチナムのイメージムービーを制作 (2021年10月15日) - エキサイトニュース コンサルファーム、大手メーカーから国連、アスリートまで。各界の社会変革リーダー35 名 以上 が『世界平和経済人会議ひろしま東京セッション』に登壇!10月8日(金)10時。参加者限定アーカイブ配信あり - PR TIMES 学生音コン:全日本学生音コン 名古屋大会 小中ピアノ部門 15人が本選出場 /愛知 - 毎日新聞 『サガ』シリーズのオーケストラコンサートに、山崎まさよしが“サプライズ”出演 - リアルサウンド 【第1回】 運営対談 佐々木健人×潟田泰成×木村彩乃×髙橋茜 - wasedasports.com 山形市の成人式、急きょ県内在住限定に 衣装キャンセル料など9万円まで負担 - 河北新報オンライン (beパズル)数独 4月3日号:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル 高校生、ニンニクレシピ競う 大館市 - 朝日新聞デジタル ローラら元「Popteen」トリオ集結!EXILE・NAOTOのブランド立ち上げパーティーで - シネマトゥデイ ローラ×植野有砂×佐々木彩乃「10代の頃よく遊んでた」3ショットに「神世代」「オーラヤバい」の声 - モデルプレス 人気読モ、コーデ280体でおしゃれテク放出 すっぴんからの劇的メイク術も披露 - モデルプレス 佐々木彩乃をキャッシュ サイト名 URL 佐々木彩乃の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 佐々木彩乃のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 佐々木彩乃 このページについて このページは佐々木彩乃のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される佐々木彩乃に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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ディーヴァ佐々木 出演作品 実写 フェノミナン